【07月24日の米国市場】
7月23日の米国株式市場は、2営業日続伸となりました。原油価格の上昇一服感や、通信大手のAT&T(T)などの底堅い決算内容を好感する買いに支えられ、この日も堅調に推移する展開となりました。ただ、前日の大幅高から利益確定売りも強くなった他、航空機大手のボーイング(BA)の市場予想に届かない軟調な決算内容を嫌気した売りも重なり、一時前日比マイナスまで値を落とす場面もみられました。
ただ、政府系金融機関の救済法案が早期に可決される見通しが立ったことを受け金融株に大きな買いが入った他、原油価格が終値で1バレル=125ドルを下回るなどの要因から再び上昇に転じ、結局小幅高で取引を終了。ダウ工業平均は前日比29.88ドル(0.26%)高の11,632.38ドル、ナスダック総合指数は前日比21.92ポイント(0.95%)高の2,325.88ポイント。
この日発表された地区連銀報告書(ベージュブック)では、成長ペースが幾分鈍化した一方、すべての地区で物価圧力が強い状態が高まりつつあると指摘。発表直後は株価がやや弱含む展開となりました。
個別銘柄では、この日発表した4-6月期決算で大幅増益となったAT&Tの他、市場予想を上回る売上高を示した製薬大手のファイザー(PFE)が3%超の上げ幅を示しました。
反面、売上高が市場予想に届かなかったボーイングが3.67%安と軟調に推移した他、前日買われた建機大手のキャタピラー(CAT)も、北米及び欧州での販売環境悪化の可能性から投資判断を引き下げられたことで下落。
救済法案の早期可決の見通しがたったことを好感され、ファニーメイ、フレディマックが大幅に上昇。銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)やクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(AXP)が高くなった他、保険大手のAIG(AIG)は6.97%高と金融株はこの日も堅調に推移しました。
その他、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)はこの日発表された4-6月期の世界自動車販売で前年同期比5%減と、トヨタ(同1.8%増)に対し低調な結果に。ただ、原油価格の下落が支援材料となり2.09%高と買われ取引を終えています。
ハイテク株中心のナスダックでは、増収減益決算を前日引け後に発表したヤフー(YHOO)は4.72%安と下落。ただ、マイクロソフト(MSFT)やアップル(AAPL)、グーグル(GOOG)などの主力株は2%超の上げ幅を示しました。
また、インテル(INTC)やテキサス・インスツルメンツ(TXN)などの半導体関連も堅調に推移。
反面、6-8月期の1株利益見通しが市場予想に届かないとの見通しを示した小売大手のコストコ(COST)は11.90%安と下落し取引を終えました。
明日(米国時間24日)は、週間の新規失業保険申請指数、6月の中古住宅販売件数が発表される他、化学大手の3M(MMM)、ダウ・ケミカル(DOW)、製薬大手のイーライリリー(LLY)、産金大手のニューモントマイニング(NEM)の決算発表が行われます。
【07月23日の米国市場】
7月22日の米国株式市場は、反発となりました。前日引け後に発表したクレジトカード大手のアメリカン・エキスプレス(AXP)の決算内容が市場予想を下回ったことや、朝方発表された銀行大手のワコビア(WB)の想定を上回る赤字及びサブプライム関連損失の計上した決算内容を嫌気し、金融株中心に売り優勢で取引を開始。ただ、原油価格が下落に転じたことを受け徐々に買戻しも入るなど、前日比横ばいの水準でのもみ合いが続きました。
その後、引けにかけては金融関連の悪材料は出尽くしたとして銀行株中心に上昇。ダウ、ナスダックともにこの日の高値圏で取引を終了しました。ダウ工業平均は前日比135.16ドル(1.18%)高の11,602.50ドル、ナスダック総合指数は前日比24.43ポイント(1.07%)高の2,303.96ポイント。
この日発表されたワコビアの4-6月期の決算内容は、前年同期の23億ドルの黒字から大幅な赤字転換となる89億ドルの赤字を計上。併せて配当の引き下げと6,000人超の人員削減を発表しました。ただ、経営幹部が増資の必要性を否定しています。
この日の原油先物相場は、メキシコ湾岸の熱帯暴風雨が石油生産・精製施設の集中する地域を外れるとの予報や、ドルの対ユーロでの上昇を受け、一時1バレル=125.63ドルまで下落。終値は127.95ドルとなりました。
個別銘柄では、ワコビアは朝方こそ売りに押されたものの引けにかけて急騰し、27.69%高となった他、同業大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)も13.27%高と銀行株は軒並み上昇。反面、アメリカン・エキスプレスは7.11%安と冴えませんでした。
海外売上の好調を背景とした好決算を発表した建機大手のキャタピラー(CAT)、通期見通しの下限引き上げを行った化学大手のデュポン(DD)は2%超の上げ幅を示すなど堅調に推移。 その他、決算内容が市場予想と一致した貨物大手のUPS(UPS)も4.46%高と買われ、同業のフェデックス(FDX)も連れ高となりました。
中東ファンドの提携を発表した複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は2.93%高と上昇。原油価格の下落を受けてか自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)も大幅に買われ取引を終えています。
ハイテク株中心のナスダックでは、グーグル(GOOG)やソフトウェア大手のオラクル(ORCL)などの一部主力が堅調に推移。
反面、通信用半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TXN)が、前日引け後に発表された決算内容と業績見通しが市場予想に届かなかったことが嫌気され14.62%安と大きく下落。同様にサンディスク(SNDK)も赤字決算を発表し、24.04%安と急落となりました。
ユナイテッド航空の親会社UAL(UAUA)は、決算内容が市場予想ほど悪化しなかったことに加え人員削減とJPモルガンとの提携を発表。流動性確保が歓迎され68.54%高と上昇し取引を終えています。
この日の引け後に発表されたヤフー(YHOO)の決算発表では、ネット広告収入の低迷が響き、純利益で前年同期比18%減となっています。
また、貯蓄系金融機関大手のワシントン・ミューチュアル(WM)の決算発表では、住宅ローン延滞件数の増加を背景に33億ドルもの赤字を計上。ただ、コスト削減計画を発表したことが好感され時間外取引では終値比10%近い上昇となっているようです。
明日(米国時間23日)は、地区連銀経済報告書(ベージュブック)、住宅ローン借り換え申請指数が発表される他、通信大手のAT&T(T)、航空機大手のボーイング(BA)、製薬大手のファイザー(PFE)、通信用半導体のクアルコム(QCOM)、マクドナルド(MCD)などの決算発表が行われます。
【07月22日の米国市場】
7月21日の米国株式市場は、ダウが反落、ナスダックも続落となりました。この日朝方発表された銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)の決算内容が市場予想を上回ったことを好感し、金融株中心に買い優勢で始まりました。
ただ、同日発表された6月の景気先行指数が悪化2ヶ月連続の悪化となったことや、原油価格の反発を受け徐々に上げ幅を縮小。一時プラス圏まで値を戻す展開こそみられたものの上値も重く、結局引けにかけては前週末までの上昇から利益確定売りにも押され、ダウ、ナスダックともに小幅に下落して取引を終えました。ダウ工業平均は前週末終値比29.23ドル(0.25%)安の11,467.34ドル、ナスダック総合指数は前週末終値比3.25ポイント(0.14%)安の2,279.53ポイント。
この日銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)が発表した4-6月期決算発表では、不良債権の大幅な増加を背景に純利益が前年同期比で41%減ととなったものの、市場予想(58%減)ほどの悪化を回避。同行CEOも不動産関連を除きほぼすべての業務が好調で、底堅い決算内容と評価するなど、市場でも金融機関に対する経営不安がやや後退。この日の序盤のけん引役となりました。
一方、この日発表された6月の景気先行指数では、前月比0.1%低下と、市場予想と一致。5月の速報値が下方修正(0.1%上昇→0.2%低下)されたことで2ヶ月連続の悪化となり、相場の圧迫要因となりました。
この日の原油先物相場は、メキシコ湾岸における熱帯暴風雨がハリケーンへと発達するとの懸念や、イラン情勢の悪化懸念を背景に1ヶ月ぶりの安値水準から反発し、終値では1バレル=131.04ドルで取引を終えました。
個別銘柄では、決算内容が市場予想を上回ったバンク・オブ・アメリカ(BAC)が3.89%高と上昇。金融株は概ね堅調に推移し、投資判断引き上げが伝わった保険大手のAIG(AIG)は5.82%高と買われました。ただ、銀行大手のJPモルガン・ チェース(JPM)は3.42%安と戻り売りに押されました。
決算発表の延期を発表した製薬大手のメルク(MRK)とシェリング・ブラウ(SGP)は大幅に下落。相場の重しともなりました。両社が販売するコレステロール降下剤について、心臓弁膜症による合併症を防止する効果がないとの研究結果を踏まえ業績を報告するとのことです。
反面、抗がん剤最大手のジェネンテック(DNA)は、スイス製薬大手ロシュからの買収提案を受けてことを好感され14.74%高と急伸。
一方、小売株は戻し減税効果の剥落や原油価格の反発が懸念され軟調に推移しました。ウォルマート(WMT)やホームセンター大手のホームデポ(HD)が1%超の下げ幅を示した他、ターゲット(TGT)も2.58%安と売りに押され取引を終えています。
ハイテク株中心のナスダックでは、著名投資家との和解成立を発表したヤフー(YHOO)は3.47%安と下落。マイクロソフト(MSFT)やグーグル(GOOG)、コンピュータ大手のデル(DELL)や半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)なども軟調に推移。ナスダック採用の小売株も安く、コストコ(COST)が3.56%安となった他、百貨店のシアーズHD(SHLD)も2.58%安と下落し取引を終えました。
この日引け後にアップル(AAPL)は4-6月期決算を発表。マッキントッシュの好調な売上を背景に増収増益となった一方、第4四半期の利益見通しは予想を下回る水準となっているようです。
また、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスの決算発表では、貸倒引当金積み増しを背景に、純利益が前年同期比37%の減益と市場予想を大きく下回ったことで時間外取引で終値比10%近い下落となっているようです。
明日(米国時間22日)は、5月の住宅価格指数、7月のリッチモンド連銀製造業指数などが発表さる他、銀行大手のワコビア(WB)、貯蓄系金融機関のワシントン・ミューチュアル(WM)、貨物大手のUPS(UPS)、建機最大手のキャタピラー(CAT)や化学大手のデュポン(DD)などの決算発表が行われます。
【07月18日の米国市場】
7月17日の米国株式市場は、続伸となりました。寄り付き前に発表された銀行大手のJPモルガン・チェース(JPM)の決算内容が、市場予想を大きく上回ったことを好感し、金融株中心に買い優勢で始まりました。一方、その後発表された7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が8ヶ月連続のマイナスとなったうえ、市場予想も下回ったことから、ダウは一時マイナス圏まで値を落とす展開となりました。
ただ売り一巡後はJPMの決算を受け、金融機関に対する財務不安等の懸念がやや後退。見直し買いが再び優勢となった他、航空・機械大手のユナイテッド・テクノロジー(UTX)の強い決算内容及び利益見通し引き上げが刺激となり、上げ幅を拡大しました。
また原油価格の続落も市場心理の好転の要因となり、引けにかけて一段高に。結局ダウ、ナスダックともにほぼ当日高値で取引を終えました。
ダウ工業平均は前日比207.38ドル(1.85%)高の11,446.66ドル、ナスダック総合指数は前日比27.45ポイント(1.20%)高の2,312.30ポイント。
JPMの4-6月期決算は、投資銀行事業の評価損11億ドル計上が響いたことで、純利益は前年同期(42億3,000万ドル)から半減となる20億ドル(1株当たり利益54セント)と大幅な減益となりました。ただ、EPSは市場予想(44セント)を上回ったことで安心感が広がり、金融株の見直し買いが広がる要因となりました。
一方、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数ではマイナス16.3と前月(マイナス17.1)から悪化。8ヶ月連続のマイナスとなりましたが、市場予想のマイナス15.0からも悪化となり、市場では今後も製造業の落ち込みが続き、生産の縮小は必須との声も挙がりました。
個別銘柄では、JPMが13.52%高と上昇。同業のバンク・オブ・アメリカ(BAC)も16.89% 高と大きく買われるなど、金融株は総じて高くなりました。また、好調な決算内容と利益見通し引き上げが刺激となり、ユナイテッド・テクノロジーも5.87%高と上昇。
原油価格の下落を受け、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)が11.93%高と大幅に上昇した他、貨物大手のフェデックス(FDX)も2.09%高と上昇。百貨店のメイシーズ(M)も5.74%高と買われ、ホームセンター大手のホーム・デポ(HD)も堅調に推移しました。
反面、コカ・コーラ(KO)は、好調な海外売上の一方、国内販売の伸び悩みを示唆する決算内容が嫌気され、3.82%安と下落。その他、石油大手のシェブロン(CVX)などのエネルギー株の他、アルミニウムメーカー大手のアルコア(AA)も2.99%安と売られ取引を終えています。
ハイテク株中心のナスダックでは、コンピュータ大手のデル(DELL)や半導体大手のインテル(INTC)が5%超の上昇となった他、サーバー大手のサン・マイクロシステムズ(JAVA)も続伸。ソフトウェア大手のオラクル(ORCL)も2.05%高と買われています。
反面、減益決算を発表した通信系半導体大手のザイリンクス(XLNX)が5.04%安と売られた他、慎重な利益見通しを示していたネットオークション大手のイーベイ(EBAY)も13.88%安と下落。
その他、アジアで保有する資産の売却を検討していることが明らかとなったヤフー(YHOO)は、0.18%安と小幅に下落し取引を終えています。
引け後発表の証券大手のメリルリンチ(MER)の決算内容は、サブプライム評価損97億ドル計上が響き、1株当たり4.97ドルの赤字と市場予想を下回る軟調な結果となりました。
一方、グーグル(GOOG)は35%の増益を達成も、市場予想を下回ったことで時間外取引では10%の下げとなっているようです。その他マイクロソフト(MSFT)も同様に決算内容が予想を下回ったため、売られているようです。
明日(米国時間18日)は、銀行大手のシティ・グループ(C)の決算が発表されます。








