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石川雅弘の極私的為替相場感

エーアールティー株式会社取締役 石川雅弘氏による今週の相場感をお伝えします。毎週月曜更新。

 

エーアールティー株式会社 取締役 石川雅弘

昭和57年03月 慶応義塾大学法学部法律学科卒業
昭和60年03月 青山学院大学大学院法学研究科修士課程修了
昭和60年04月 スタンダード・チャータード銀行
昭和62年07月 ドイツ銀行東京支店
平成02年12月 ドイツ銀行ロンドン支店
平成09年05月 ファースト・シカゴ銀行(現JPモルガン・チェース銀行)
平成14年07月 在デンマーク、サクソ・バンク
平成17年07月 PBA証券代表取締役社長就任
平成20年11月 エーアールティー株式会社取締役に就任


<著書>
・「1日10分で儲ける FX攻略法! (ビジネスアスキー) 」
・「1日10分で着実に増やすFX攻略法!(アスキー・メディアワークス) 」

 

WeeklyH22Mar08

2010/03/08 更新

為替について
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USD/JPYは、もしかしたら方向感を上に変えたのかも知れないと感じるような動きを
しています。金曜日に発表された非農業部門雇用者数の増減は、相変わらずマイナス
の数字ではありましたが、予想を大きく下回るマイナスでした。また良い方向に動き
出したと思うと、2月中旬にあった米国公定歩合の引き上げも、その要素になり得る
のかもしれません。相場がファンダメンタルズに比重を高めるようになる予感があり
ます。

米国だけが良いという評価を受けるのであれば、EUR/USDは、先週末にもっと下がっ
たはずだという気がします。1.35から下はあまり滞空時間が無いことも気になります
し、そろそろ南欧の話にも飽きた、あるいはユーロをショートに持っていても、もう
前ほど儲からないというのが、相場参加者のホンネなのではないでしょうか。これか
ら大きく動くのは上だという気がします。

EUR/JPYは、ドル円の方向感が上という雰囲気が強く、ユーロドルの下方向が長続き
しないという状況で、この数週間では一番ブルな雰囲気が支配していると思われま
す。相場に上昇のはずみが付くのは125円を越えてからでしょうが、現在の123円台か
らの距離はそう遠くないので、125円での上昇達成感は、仮にあったとしても無視す
るべきではないでしょうか。

3月13日(土)に、日本証券新聞社主催で、「鈎足チャート」に関するセミナーを開
催します。
詳細・お申し込みは 
http://www.nsjournal.jp/seminar100313/
こちらからお願い致します。

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アララト山
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我が家がロンドンに住んでいた時、隣に旧ソ連のアルメニアの外交官が住んでいた話
は、既に何回か書いたことがある。その家の次男の出産の時に、救急車代わりの役目
をしたことで、この家とは非常に親しくなった。

ある晩夫婦で呼ばれて、一緒に食事をした時、その出産時のことを感謝され、きれい
な写真集をプレゼントされた。表紙には富士山の様なきれいな山の写真があった。
「それはアララト山と言って、大昔は我々アルメニアのものだった。旧約聖書に出て
くるノアの箱舟が大洪水の後にたどりついた場所だそうだ。それがトルコに占領され
て今はトルコのものになっている。さらにトルコは第1次世界大戦の時に、我々アル
メニア人を大量虐殺したんだ」
「トルコの外交官と会った時は、どんな顔をするんだい?」
「そりゃ、僕も外交官だから、表面上は笑顔で握手するよ、でも、、、」

こんな会話が鮮明に頭に残っている。そんな時、ふと目に入ったのが、金曜日の夕刊
の小さな記事。
『トルコのアルメニア大量殺害 米下院が非難決議』
ほとんどの日本人が気にも留めないような記事なのだが、思わず読んでしまった。

このアララト山は、トルコではアール山と呼ばれているそうだが、彼らにとってはも
ちろんアララト山だ。そして私にとっても。私も心の中ではアルメニアに共感を覚え
る人となってしまった。これが外交のソフトパワーというものか。日本ももっとソフ
トパワーを使って、海外に日本の共感者を増やしたいものだ。

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