世界中で最も活発に取引されている穀物「大豆」と「コーン」。特にコーンは米や小麦と並ぶ三大穀物であるだけでなく、家畜飼料や代替燃料など用途が多岐にわたることから、その需要は年々高まっています。
思惑呼び込む「天候相場」
大豆・コーンともに、米国のシカゴ商品取引所の価格が世界標準となっています。大豆・コーン相場は、価格を左右する要因の違いにより「天候相場」と「需給相場」の2つに分けられます。
「天候相場」とは、世界最大の大豆・コーンの生産・輸出国である米国で作付けが始まる4月から、作業が一段落する9月までのこと。日々の天候に一喜一憂するケースが多く、そのぶん、大荒れ相場につながりやすくなります。近年、異常気象が多発していますが、これらは減産・相場高騰の強力な材料となります。
一方の「需給相場」は、収穫が始まる10月から3月までを指し、実際の収穫量と需要をベースに価格が変動します。
バイオエタノールで需給が一変!
大豆・コーンは相互に密接な関係があり、それは、大豆・コーンの米国での生産地域(コーンベルト)が重複していることにも表れています。
生産者は大豆・コーンのうち、その時に優位な(儲かりそうな)作物を意識して植え換えます。近年では、石油代替エネルギーとして人気化したバイオエタノール向けに需要が急拡大中のコーンの作付け面積を増やすケースが多く、結果、今度は大幅減産した大豆に思惑が発生する、といった具合に影響し合っています。
中国の“胃袋”が相場を塗り替える
これまで米国に次ぐ穀物輸出大国だった中国が、近年、経済成長に伴う食肉需要の増加などから輸入国に転換。今後、世界の需給構造に大変革をもたらすことが懸念されています。
