品先物市場では、世界の生産量の約7割を占める香り高いアラビカ種と、インスタントコーヒー用のロブスタ種の2種類が取引されています。
アラビカ種はニューヨーク商品取引所、ロブスタ種はロンドン商品取引所での価格が世界標準となっていますが、通常「コーヒー国際相場」といった場合には、ニューヨークのアラビカ相場を指す場合が多いようです。
「開花期」と「収穫期」に要注意
アラビカ種の主要産地は南半球のブラジル。コーヒーは熱帯性常緑樹の植物で、年に一度、赤い果実を実らせます。この果実の成長には、開花期となる10月から12月にかけての十分な水分が不可欠。また、成熟期となる1月から5月には適度な降雨と晴天が求められ、収穫期の6月から8月には霜害が警戒されます。
さらに、アラビカ種は気候に敏感なだけでなく、害虫や病気にも弱いことから、生産量が年ごとに大きく異なるという特徴があります。
一方、ロブスタ種の主産地はベトナム。北半球にあるため、開花期は2月から3月、収穫は11月から1月と、ブラジル生まれのアラビカ種とは大きく異なります。
新興国の消費拡大で在庫は減少
コーヒーの輸入量はアメリカが最も多く、ブラジル、ドイツ、日本と続きます。欧米では冬の飲み物とされ、冬と夏では消費量が変化する傾向にあるといわれていますが、日本では缶コーヒーやアイスコーヒーが普及しているため、年間を通して消費量は一定しています。
ただし、近年、これまでお茶や紅茶が広く飲まれていた中国やインドの消費量が、所得の伸びとともに急拡大。世界最大の人口を擁する両国だけに、今後の輸入量によっては、コーヒーの価格に大きな影響を及ぼすと見られます。
