「板寄せ」と「ザラバ」
取引所における売買成立方法の種類のこと。「板寄せ」とは、一日に数回、あらかじめ決められた時間ごとに取引価格(約定価格)をひとつに絞る方法。一方の「ザラバ」は、定められた取引時間内にいくつもの約定価格が登場します。
「板寄せ」は、売り・買いそれぞれの注文を一斉に集めたうえで、売り注文と買い注文の量が合致するまで整理され、最終的には一定時間ごとに単一の約定価格が決定されます。合致作業の際には、「いくらでもよいから売買注文を出したい」という成行注文の優先順位がもっとも高く、次いで、買い注文の場合は「より高い価格」、売り注文の場合は「より低い価格」が優先されます。同価格の場合は早く注文を出したほうが優先されます。
一方の「ザラバ」は、決められた時間内であれば売買注文の受け付けと合致作業が何度も連続して行われるため、約定価格は常に変動します。
「板寄せ」は日本特有の取引方法。おおまかにいうと、株取引を含む世界中のほとんどの取引所と東京工業品取引所の上場商品は「ザラバ」、それ以外は「板寄せ」が採用されています。
建て玉(ぎょく)
未決済で、価格の上げ下げで損益が増減する状態にある取引のこと。別名「ポジション」ともいいます。売り注文を出したまま、反対売買となる買い注文をしていない「売り建て玉」と、買い付けたまま未決済の「買い建て玉」があります。
立会時間
取引所で取引が行われる時間のこと。昼休みをはさんで「前場」と「後場」にわかれています。東京工業品取引所に上場されている「東京金」の場合、立会時間は9時から11時までの前場と、12時30分から17時30分までの後場とにわかれています。価格はザラバ方式で決定されるため、立会時間中は複数の約定価格が登場します。
一方、東京穀物商品取引所の「東京コーン」は、一日に数回、取引時間が決められている板寄せ方式。立会時間は、9時、10時、11時、13時、14時、15時の6つ存在します。前場、後場をそれぞれ3つに区切り、「前場1節」「前場2節」「前場3節」「後場1節」「後場2節」「後場3節」という具合に区別されます。
なお、立会時間外の注文はすべて予約注文として受け付けられ、次回の取引時に持ち越されます。
取引の「限月」(げんげつ)
将来の受渡を約束する先物取引では、その契約を履行する最終期限の月を「限月」といい、期限となる月が4月の場合は「4月限(ぎり)」などといいます。最終取引日は「納会日」といい、毎月25日頃に設定されています。
限月は商品によって違いますが、日本では最長でも「東京粗糖」の14か月後。つまり、株のように「購入後に値下がりしたため様子見で保有、損失分が消えた数年後に売却」というわけにはいきません。
ひとつの限月が終わると新たな限月が設定されるため、たとえば「東京金」の場合、「2月限」「4月限」などと複数の商品が存在します。このうち、もっとも期限が近いものを「期近(きぢか)」、反対に、期限が遠いものを「期先(きさき)」と呼んで区別。一般的には「期先」の取引が活発に行われる傾向にあります。
枚
商品先物取引における取引数量のこと。1枚あたりの数量を「取引単位」といい、「東京金」の場合は1枚=1kgとなっています。ただし、取引所では、取引単位を縮小した「呼値」という単位が用いられ、これに対して「約定価格」が決定されます。
たとえば「東京金」の場合、取引単位(1枚)=1kgですが、取引所で用いられる単位「呼値」は1gと、1000倍もの差があります。
取引所のウェブページなどでは「呼値」あたりの価格が表示されているので、取引単位と呼値の倍率はあらかじめチェックしておきましょう。
